血圧の平均を2種類ご説明いたします。血圧の平均といった場合、①年齢別の血圧の平均を示す場合と②上下の血圧の平均を示す場合の2種類があるかと思います。

②の場合は、動脈硬化の進行具合を見るのに役立つため、①と②の血圧の平均は全く別の血圧の平均になります。

それぞれの意味するものを把握して、血圧の正常値を目指していきましょう。



年齢別 血圧 平均

血圧の正常値は年齢に関わらず130/85mmHg未満とされていますが、年齢を重ねると誰でも血管が老化していき血圧の平均は上昇していきます。

例えば20歳代の男性の血圧の平均は、118/75mmHgほどの至適血圧ですが、70歳代男性の血圧の平均は147/80mmHgほどとなっています。こういった現実を考えると、年齢別の血圧の平均を把握しておく事も大切かと思います。

血圧 年齢別 平均 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代
男性 118/75 125/79 131/84 138/85 143/84 147/80
女性 113/76 115/71 125/77 133/81 141/81 146/78

あなたの同年代の血圧の平均と比べて、今後の目標にして下さいね。



上下の血圧の平均(「平均血圧」と呼びます)

上下の血圧の平均を平均血圧と呼び、動脈硬化の進み具合を判定する材料としています。正確な平均血圧は特別な医療機器でしか出せないのですが、簡単な数式でおおよその平均血圧を出して動脈硬化を診断出来ます。

平均血圧は、単純に上の血圧と下の血圧を足して2で割って出した数字ではなく、次の数式によって平均血圧を算出します。

平均血圧=(上の血圧-下の血圧)÷3+下の血圧 平均血圧を90未満にするのが目標です。

例えば160/100の方なら、(160-100)÷3+100=20+100=120となります。120≧90 動脈硬化が進んでいると診断され、平均血圧を90未満になるように指導されます。