高血圧の原因と症状についてまとめます。高血圧の主な原因は、①塩分の多い食事や飲酒②喫煙③仕事からくるストレス・疲労④家系的な遺伝⑤腎臓病や糖尿病などの疾病⑥ホルモンの異常⑦いびきなどが主な高血圧の原因として考えられています。

また①~④を原因とするものを本態性高血圧と呼び、⑤と⑥を原因とした場合は二次性高血圧と呼んでいますが、日本人の高血圧の90%は本態性高血圧が原因となっています。



次に高血圧症状ですが、症状としてはハッキリと表れない事が多く、大変分りずらいとされています。それでも重度の高血圧(180/110mmHg以上)ともなると、頭痛・肩こり・めまいなどが症状として表れ始め、動脈硬化が進んでいる危険性があります。

しかし高血圧はなかなか症状が見られないことから「サイレントキラー」と呼ばれてますので定期的に血圧測定する事が大切です。

下の2,009年発表の高血圧の判定表をご覧ください。成人で140/90mmHg以上を高血圧と診断していますが、加齢が原因による高血圧も考慮する必要がありますので、「血圧 正常値 年齢別」の記事もご参照下さい。

高血圧 判定 単位(mmHg)
至適血圧 120/80未満
正常血圧 130/85未満
正常高値血圧 140/90未満
Ⅰ度高血圧 160/100未満
Ⅱ度高血圧 180/110未満
Ⅲ度高血圧 180/110以上


60歳以上の方では50%以上が高血圧(140/90mmHg以上)で、加齢による血圧上昇の他に上記で挙げた原因で高血圧を引き起こしていると考えられています。

症状がないから高血圧でないなどと安心せずに、普段から塩分の少ない薄味の食事にしたり、軽い運動をする等して規則正しい生活を心がけて下さい。

高血圧は症状が出てからでは遅いことも多く、心筋梗塞や脳卒中の原因にもなりますので早めの治療が大切になることを忘れないで下さい。