血圧と運動の関係です。血圧が高いと診断されると運動療法が指示されます。運動とは有酸素運動と言われる、30分程度のウォーキングであったり軽いジョギングや水泳などの運動を指しています。
血圧150mmHgほどの方なら、血圧の薬を使わずに運動療法だけでも十分に血圧を正常値のレベルまで下げられます。
出来れば毎日の運動が理想ですが、週に3回の運動を目指して有酸素運動を行って下さい。
それでは何故運動は血圧を正常値にする力があるのでしょうか?
運動が血圧を下げる大きな要因は、血管へ与える影響だと言われています。週に3回ほど有酸素運動をしていると、血管が柔軟になり血圧を下げてくれるのです。
動脈硬化は血管を硬くして血圧を上げてしまいますが、運動は動脈硬化を防止して血管を柔軟に保つ役割を果たしてくれるのです。
運動の実施でどれほど血圧が下がるのかという調査報告があり、長期に渡る運動は、上の血圧で6~10mmHg、下の血圧で4~8mmHgの血圧を下げると報告されています。
ちなみに私は週に3回、一駅手前で下車して早歩き(有酸素運動?)で帰宅しています。スーツ姿ではありますが、丁度30分程度の運動となり血圧を正常値に保つ事に貢献してるものと思われます。
運動と言ってもバーレル上げや腕立て伏せなどの無呼吸運動は避けて下さい。これらの運動は逆に血圧を上げてしまい、血圧が高い方には大変危険な運動となります。
私も以前は血圧が160/90ほどありました。しかし今では、運動療法と食事療法で120/75前後の正常値をキープ出来ています。
わざわざ着替えて運動するというのは継続が難しいと思います。いつもの生活に血圧を下げる運動をちょっとプラス・・・そんな感覚で運動療法を取り入れれば、血圧の治療も比較的楽に実施出来るのではないでしょうか?