高血圧の定義についてです。30歳代に入った頃から高血圧だと診断される方が増えてきますが、高血圧とはどの程度の数字を定義しているのでしょうか?2,009年発表の「高血圧治療ガイドライン」で高血圧の定義が明確に示されています。

高血圧の定義「医療機関での血圧測定において、収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上又は拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上のどちらかもしくはその両方が該当する場合を高血圧と定義する。」としています。



上の血圧か下の血圧のどちらかが超えても高血圧と定義してる点に注意して下さい。

高血圧 定義 単位(mmHg)
至適血圧 120/80未満
正常血圧 130/85未満
正常高値血圧 140/90未満
Ⅰ度高血圧 160/100未満
Ⅱ度高血圧 180/110未満
Ⅲ度高血圧 180/110以上

高血圧の定義で注意しておきたいのが、①白衣高血圧というのが存在する事と②家庭内測定では高血圧の定義が変わるという事の2点です。

白衣高血圧の定義

家庭の血圧計では正常値を示すが、医療機関での測定では高血圧になってしまう方を白衣高血圧と定義しています。これは医師や看護師を見ると緊張してしまい普段より血圧が高くなる人の事を指して言います。つまり数字だけで高血圧だと定義出来ない場合もあるという事です。

家庭内測定での高血圧の定義

家庭内の血圧計での高血圧の定義は、「上の血圧で135mmHg以上又は下の血圧で85mmHg以上のどちらか又はその両方が該当する場合を高血圧と定義する」としています。

医療機関での定義に比べ家庭における高血圧の定義は、上下5mmHgづつ低く定義している点が大きな違いですので注意して下さい。